下北沢の新スタバの店内壁画が、やっぱりシモキタな件。
近頃、若い世代の呑み屋離れ、ビール離れというネットニュースをよく目にしますよね。
アルコールを肌につけるだけでそこが赤くなるという、パーフェクト下戸の私が語れる話でもないのは重々承知しつつ、
「そりゃそーだ」と思うところもありましてね。
20歳代の人って物心ついたときから、身近に「スターバックスコーヒー」があるじゃないですか。
洒落たデザインに囲まれた空間での飲食が、デフォルトなんですよ。
汗かきつつ「プハッ〜!」って、口に泡つけて叫ぼうとは思わないですよね、やっぱり。
マーケティング・リサーチのアンケートでは出てこないかもしれませんが、1996年に日本初上陸したスタバがもたらした影響は甚大だと思うのです。
ライフスタイルにおいても、「映え」においても。
さてさて、今回は東京・下北沢のスタバのお話です。
駅周辺の開発が進み、小田急線の駅の上部に、「シモキタ エキウエ」と呼ばれるちょっとした飲食街ができました。
昨年11月のことなんですが、オープン前の合同内覧会で「スターバックスコーヒー シモキタエキウエ店」も拝見したので、遅ればせながらそのレポをお届けします。
店内を全面的に飾るイラストにフォーカス。
メニューは他店と同じです。
写真の看板の文章読めましたか?
短くしっかり語られてて。
(勉強になります……!)
チェーン店なのに、温かな手づくり感を忘れないのがスタバのニクいところ。
では、店内を彩る手描きの壁画イラストとは?
ここでいったん、外に出てみましょう。
すると、
夜の下北沢駅前では、いつも誰かがギター抱えて歌ってます。
女子率が高い気がしますけど。
こないだ、おっそろしく歌の表現力が豊かで、声も素敵な女子がいてビビりましたけど。
再び店内に戻ります。
街とリンクしている絵って、いいものです。
壁絵をちゃんと眺める人は多くないとしても、空間づくりに大きく貢献してます。
「無意識のうちに体感してる」、ってヤツです。
店ごとに違う内装が、スタバ流。
ここでひとつ、メニュー情報を!
知らない人も多いと思いますのでー。
(私は知りませんでした)
期間限定で登場するドリンクは、毎回大評判です。
とうぜん、完売御礼の店も出ちゃいます。
そんなとき、次への間をつなぐ役割として不定期にリリースされる特別ドリンクがこれ。
期間限定ドリンクの売れ行きしだいで提供する日が決まる、ある意味レアなメニュー。
味は安心のシンプルさですから、フラペ好きは注文して間違いナシ。
店内のチョークアートは、勤めるスタッフの手描き。
以前にほかの店で、「美大に通ってる子が店にいて」と聞いたことがあります。
絵が得意な人が担当するようです。
(私は絵がド下手だから尊敬しかない)
街の喫茶店のような親しみやすさも、スタバ人気を支える一因なのでしょう。
私が家に近いスタバに通いはじめたのは、20年前のこと。
大学生のバイト君、バイトさんたちがすごく良くしてくれて、店が大好きになりました。
(女性店長も型にはまらない、知的な人だったなー)
その後は撮影スタジオに行くときも、必ずその周辺のスタバでテイクアウトしてたので、馴染みのスタジオの人に「いつもスタバのカップ持ってますね!」と笑われたほど。
仕事の緊張する心を落ち着かせる、お守り代わりになってたのです。
何でしょーね、いまだに初期のいい印象が保たれたまま。
ホスピタリティなら、近年出店の多い「猿田彦珈琲」(シモキタにもできた)にも唸らされますが、東京だけで300数十店舗あるスタバの平均値の高さも驚きです。
てか日本の飲食チェーンって、お洒落タウンの人混みカフェなんかより気遣いができて、笑顔で愛想がよく、仕事熱心なのはなぜだ??
(そりゃ行きますわな……)
写真 © 高橋一史
※この記事を紹介する目的以外の、まとめサイト、SNS、ブログなどへの写真の無断転載はご遠慮をお願いいたします。
from Creators記事一覧
www.pen-online.jp/creator